岡山大学俳句研究部より、5月の俳句が届きました。今月の句は
腹筋を 伸ばして 三度目の朝寝」です。

作者コメント

春ほのぼのとした感覚もこれが最後、もう初夏である。しかし、外出自粛のなか、つい朝寝を繰り返してしまった。丸まった体を伸ばしてさあ起きるぞ!と思っても、やはり寝てしまう。初夏までには、それも直さなければならない。

解説

今回の新型コロナ騒動では、大局的に見ると、世界各国がその対応力を試されている様にすら感じられますが、各個人にとっては、自制心や忍耐力を試されるばかりで、さぞ、ストレスも溜まってくることでしょう。

こんな中、ご多聞に漏れず、登校を許されない遠隔授業を強いられる毎日が続く環境下で、作者が迎えた朝、時間を気にすることもなく、3度目の朝寝を決め込んだ。

掲句の季語は「朝寝」で季節は春。 本来であれば、眼が覚めると、時計に目を遣り、即座に床から這い出して、さあ、大学に行こう!となる訳ですが、今年ばかりは、少々勝手が違うのです。

起きてみたのは良いものの、何をするでもなく家にじっとしていると運動不足になってしまいそうだ。 せめて、腹筋でも伸ばしてから、もう一寝入りしよう!と心に決めた瞬間に生まれた句です。

岡山大学俳句研究部 過去の作品

俳句のぼり 4月
俳句のぼり 3月
俳句のぼり 2月
俳句のぼり 1月
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俳句のぼり 4月
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岡山大学俳句研究部 応援のきっかけ

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