岡山大学俳句研究部より、2月の俳句が届きました。今月の句は、
「はつ春や補助輪の音ひびきたる 」です。
解説
掲句は、岡山大学俳句研究部1回生の一句で年明けの句会で、披露されたものです。
補助輪の、あのぎこちなくも可愛いらしい音から、優しい日差しの中で、懸命に自転車を漕いでいる幼い子どもの姿まで浮かんでくるようで、新春らしい心温まる句です。
作者が、故郷に帰省し、自宅で新年を迎えた時、窓の外に聞こえる懐かしい補助輪の音を聞いて咄嗟に浮かんだ句だそうです。ふと聞こえてきた補助輪の音に、嘗ての自分自身を姿を重ね合わせ、作者の当時を懐かしんでいる様子まで想起されてきて、読んだ後に、補助輪のさわやかな余韻が残る秀句です。
岡山大学俳句研究部 過去の作品
●俳句のぼり 1月
●俳句のぼり 12月
●俳句のぼり 11月
●俳句のぼり 10月
●俳句のぼり 9月
●俳句のぼり 8月
●俳句のぼり 7月
●俳句のぼり 6月
●俳句のぼり 5月
●俳句のぼり 4月
●俳句のぼり 3月
●岡山大学俳句研究部 応援のきっかけ