結露ってなぜできるの??
えっと??飽和水蒸気量が・・・・??湿度がたかいから・・・・??
そこで、結露のメカニズムをちょっと勉強してみました。
ちょっと調べてみると、中学生の頃聞いたことがあるような言葉がいっぱい出てきましたよ。
飽和水蒸気量
空気中に含まれている水蒸気の量は『その空気1㎥中に含まれている水蒸気の質量』です。
空気が含むことができる水蒸気には限界があります。その限界の時の水蒸気の量を飽和水蒸気量といいます。
その空気に含まれる水蒸気の限界量は温度が高くなるほど大きくなります。
その変化をグラフにしたものが下の表です。
(出典:株式会社 WELLNEST HOME)
この限界値を超えると空気中に隠れていた水蒸気が水に姿を変えます。この状態が結露です。
相対湿度と絶対湿度
相対湿度はある温度の空気中に含みうる最大限の水分量(飽和水蒸気量)に比べて、どの程度の水分を含んでいるかを示す値で<%RH>で表します。一般的に湿度を表す時に使用します。
絶対湿度は湿り空気(一般に存在する空気)中の乾き空気(全て水分を含まない空気)1kgに対する水蒸気の重量割合を示し、<kg/kg’>で表します。
例えば、空気を座席数が決まっている部屋と考えます。
この例では、最大で16人座ることが出来ますが、8席だけが埋まっています。
相対湿度は、座席数に対してどれだけの席が埋まっているかという「割合」になりますので、この場合、相対湿度は50%ということになります。
対して、絶対湿度は、実際に座っている人の数になりますので、1人を0.001kgとした場合、絶対湿度は0.008kg/kg’(=座っている人が8人)ということになります。
(出典:加湿Net~加湿について学ぼう~)
湿度に影響するもの
〇温度
温度によって含む事のできる水分量が変わる為、湿度にも大きく関係します。温度が上がれば空気中に含むことの出来る水蒸気量も多くなりますので、絶対湿度が同じでも、相対湿度は変わってきます。
温度が16.5℃の時と、25℃の時では下の絵のように込み具合が変わります。よって相対湿度も変化します。
〇建物
建物の気密や建材も湿度に大きく影響します。
「気密性」
気密性を高めることによって、外気の影響を最小限に抑えることが出来ますので、空調設備や換気システムを使って、温度と湿度の管理が可能になります。冷暖房においても、省エネルギーで快適な空調が行えますので、光熱費の節約にも繋がります。
「建材」
昔の家は土壁を持った木造で、畳やふすま、障子を使用し建てられていましたが、これらの素材は全て吸湿性を持っており、家の中で発生した水蒸気を吸収する 役割がありました。
吸湿した水分は、室内が乾燥すれば放湿し、湿度を調整してくれていました。吸湿して放湿することを調湿といいます。
近年は鉄筋コンクリートや新建材が使われることが多くなり調湿性で結露を防ぐことが難しくなってきました。その為、最近では珪藻土や木質系のセルロースファイバー等、調湿機能を持った新しい建材の開発が増えてきました。
(出典:加湿Net~加湿について学ぼう~)
〇換気
1日の生活の中で人から冬に40坪程の家の中で4人家族が生活すると1日に6.7kgの水が発生するという試算があります。
換気不足が発生し湿度が上がりすぎると、カビや結露の元となります。換気は必ず行い、空気の流れを作るようにしなくてはいけません。
暮らしやすい湿度とは
では、私たちの暮らしに適した湿度とはどのくらいなのでしょうか。
人それぞれ体感というものがあります。潤いをかんじられるようなしっとりした感じが好きな人、さらっと感が心地よいと感じる人。
ずばり40%~60%が快適で健康的な湿度とされています。
では、美容の観点からはどうでしょうか。お肌に良い湿度は60%から65%と言われています。冬のお部屋の快適湿度は50%ですが、お肌の快適環境としては少し乾燥ぎみ。
お部屋が乾燥しているなら、直接スチームを当てたりすることで、お肌の湿度を保つことが大切ということ。ドライアイなどの予防のためにも、湿度は50%を下回らないようにすることが大切です。
インフルエンザウィルスは室内の温度にもよりますが、湿度を50%以上にすると激減するといわれていますので、40%~60%の間に湿度を調節することで、感染の予防になります。
(出典:加湿Net~加湿について学ぼう~)
反対に60%以上になるとダニやカビが発生するようになり家の柱や建材を分解してしまいます。
湿度を上げるためにストーブの上にやかんを置いたり、反対に、湿度を下げるために換気を頻繁に行う等、皆さん自身で湿度調整を行うことは出来ますが、適正湿度を保つことは、なかなか難しいものです。
難しいことをしなくても、家が呼吸をし、どこにいても一定の温度と湿度が保たれる。そんな家が有ったらいいですね。
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