<VinMart店舗について>

訪問したのは、ハノイ市内にあるVincomショッピングモールにある「VinMart」です。

VINCOM PLAZA ショッピングモール
VinMart入り口
VINCOM PLAZAの1階の様子

VinMartのオーナーは、ベトナムの不動産最大手Vinグループです。2014年にオーシャンマート9店舗(フランス・オーシャン)を買収。2018年フィヴィマート23店舗(イオン系)から買収し、スーパー「VinMart」と合わせて1000店舗、「VinMart プラス」4000店舗を目指しているようです。確かに、新装開店前の「VinMart プラス」を町中で発見することができました。

Vinグループは、当初リゾート開発事業、学校事業で成功。そして、現在、このような小売事業の展開に取り組んでいますが、今後自動車製造業にもチャレンジするようです。2025年まで国産車として年間50万台を目標に掲げています。このようなチャレンジ精神は大切であると実感しました。

 さて、訪問した店舗ですが、売り場面積は、約2300㎡。売上構成比は、衣料関連、家電関連はそれぞれ9%。食品と加工食品55%。果物と野菜が23%。自社ブランドとして自社栽培している野菜の「Vin eco」もあるそうですが、少し割高で売上は芳しくないようです。

果物コーナーの陳列
野菜のVin eco
こしひかりも販売されてます。日本ブランドは根強い。
マテハンが使われず、手渡しによる荷卸し

入荷時間は、生鮮類が6時から16時半、ドライ商品が8時から16時となっているようです。店内におけるバックヤードは棚割りをしっかりとしていますが、店内出荷のためのマテハンはあまり工夫がされていませんでした。荷受けバースも手渡しのため、さらなるマテハンの導入などの物流効率化が必要だと感じました。

 案内いただいた店長は女性(35歳?)で、以前はBig C(タイ系スーパーマーケット)でマネージャーを経験した転職者でした。Vinグループにとっては、経験を持った人が入社してくれることによって、急速な店舗開発も可能になるのであろうと考えます。また、グループのドメインに、不動産会社を持っていることは大きいと考えます。不動産部門が、土地を売買し、そこに複合ビルを建設。自社スーパーを含め、他に多くのテナントを誘致。そして、そのビルには、居住スペースやオフィスを設ければ、小売業の粗利が小さくてもVinグループ全体の収支に支障はないかと感じました。

(まつもとてるお)

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