デンマーク(コペンハーゲン)へ移動。デンマークからスウェーデンへは18年前に開通したトンネルと橋とに国境を越えることができます。

最近ヨーロッパでの課題となっている移民対策として、デンマークからスウェーデン入りする場合は、パスポートのチェックがあるため、パスポートの携帯は必須。気をつけてください。

NETTO物流センター視察

NETTOは、デンマークを中心として展開しているディスカウント・チェーンショップです。
ドイツ・ポーランド・スウェーデンなどに展開しており、豊富な品揃えが特徴的です。

食品・加工食品・生活用品・雑貨・ペット用品などの商品を低価格で販売している国際的な小売チェーン店です。

(1)Euro Pallet(ユーロパレット)

ヨーロッパの物流の基本は、Euro Pallet(ユーロパレット)でその大きさは120×80cm。ちなみに日本で一般的に使われているパレットは、JIS企画で、110×110cmです。入荷、保管、出荷、搬送等が全てこのユーロパレットで展開されています。その半分のサイズのハーフパレットもありますが、フォークリフトの搬送もサイズを気にせず、商品の搬送ができるのが特徴です。

また、トラックの荷積計画も計算しやすく、効率的に積載できます。商品の棚や店内機械クリーナーもこのユーロパレットに乗せられて搬送されているので、いずれの物流センターでも入荷時におけるこのユーロパレットの点検が最重要課題と言えます。

(2)ディスカウントストア NETTO物流センター

黄色の下地に黒でNETTOと書かれ、横に犬のマークが描かれているのが、NETTOのCI(ロゴマーク)です。



商品は食品から雑貨まで日常よく利用する約1000アイテムに限定し、徹底した物流効率化によってどの店よりも安く消費者に提供するというのが、経営ポリシーです。

ここでは、入荷時におけるパレットの点検については徹底的に実施しています。

省力化といっても、一度搬入されたパレットは高速搬送台車STVにて自動的保管等されています。保管時や倉庫内搬送時にパレットの不具合によって、パレットから商品が飛散するとシステムを止めて、清掃、修繕等をしないといけないので莫大な損害につながります。

NETTO社の場合、商品の調達と販売以外は完全アウトソーシング。つまり、商品が発送され、トラックでの入荷は運送会社。運送会社はもちろんパレットに不具合がないかを商品入荷時に再三チェック。商品引き渡し後、ダイフクヨーロッパ(現地法人)が商品の仕分け、保管、出荷までを担当。その後、また店舗への配送は運送会社が担っているそうです。

商品を受け取ってからは、NETTO社の責任となり、商品の販売を展開していきます。物流センターの建設コストは、NETTO本社が投資(投資額は約47億円)。1374店舗はフランチャイズの位置付けで、そのフランチャイズ費用を収めるといった事業スキームです。

物流センターの運営はダイフクヨーロッパが担当し、作業員の確保から機械のメンテナンス一式等の運営費を計画し、NETTOから完全委託を受けています。

特に印象的なシーンは2つありました。1つは、機械によるストレッチフィルムのラッピング。

 

もう一つが、層別デパレタイザー(②)。

 

①ピッキングした商品がパレットに積まれ、機械によってストレッチフィルムでラッピングされ、垂直搬送機で1階に下ろされ、STVに渡されます。そして、出荷まで、自動倉庫で保管されます。(基本的なWarehouse Management System)
②ドライ商品のケースの自動仕分機への自動送り出しプロセスは、自動倉庫からパレットが出荷され、層別(Layer)でパレタイザー1段ごとにデパレされます。

 

続きは次回・・

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