【おひさまコラム】欧州視察に行ってきました(3)


スポーツアパレルXXL社 オートストア物流センター見学

ノルウェーのオスロ空港から車で30分ほどの場所に位置しているXXL社の物流センター。
XXL社は、スポーツアパレルの店舗をノルウェー、スウェーデン、デンマーク、オーストリアに展開。物流センター内にヤコブ社のピッキングロボットを導入しています。

(1)倉庫内

庫内は、32,000㎡ 150名フルタイム勤務、2交替制で6-23時稼働しています。通常倉庫は40アイテム/時、自動倉庫は300アイテム/時を処理。15,000SKUが自動倉庫に入っています。

通常倉庫の棚はこちら。
通常倉庫の棚は12.7mと日本の倉庫に比べれば非常に高く、フォークリフトも違います。

 

自動倉庫はこちら。自動倉庫の上部をメザニンから見た所です。

赤い箱のようなものが、ロボット(電動台車)です。バッテリーを搭載しフル充電の状態で約20時間稼働します。
充電容量が低下すると、自ら充電ステーションへ向かい充電します。また自己診断機能により、不具合が生じると自ら再起動などの修復処理を行います。


自動倉庫は棚が5.6mで、ロボットを考慮しても7,6mの高さがあれば導入可能とのこと。

各セル(マス)の中にビンと呼ばれる専用コンテナが段積み格納されます。棚板が無い構造なのでコンテナを隙間なく積み上げられ、高い収納密度が得られます。
AutoStoreの利点はスモールスタートが可能で拡張性が高いこと。こちらの倉庫は10,000ビンからスタートしたそうですが、現在は150,000ビン・ロボット95台で運用中しています。

現在は12,000オーダーを処理していますが、理論上は24時間で33,400オーダーを処理可能。計算するとオーダーピッチ2.6秒くらい。

アソート中の作業員はビンが順番に出てくるので指示数をピックして、店舗別の段箱に投入するのみ。机に穴があいていて、そこにビンが自動でやってきます。それをピック。

自動倉庫への入庫は重要な業務であり、検数・検品を一人に任せ、責任をもって担ってもらうそうです。

温度は2-35℃対応。日本ではドライグロッサリー物流に使っている会社があるがチルドは不可。
パナソニックH&Cやジョンソン&ジョンソンは導入、最小ではタイの店舗に500ビンロボット30台で導入しているところもあるそうです。

規模が小さいと割高だが、大きくなると負けないと自負している。また、拡張性の高さがセールスポイント。稼働しながら拡張ができると教えていただきました。
eコマースは95%が店舗や郵便局まで、オスロ市内では55%が宅配になりつつあります。eコマースは年率30%で伸びを見せており、物流も重要なポイントになっています。

写真のように、自動倉庫上部には、通常の出荷とは別にeコマース用の出荷口を構え、対応しているそうです。

(2)所感

初期投資がそれなりにかかると思うが、拡張性も生産性も高く、素晴らしいシステムだと思います。

ある店舗向け物流でやろうとしていたアソートシステムにコンセプトは似ていますが、あの当時はオーダー計算を作るアルゴリズムが複雑すぎてうまくいかなかった経験があります。
AutoStoreのシステムも、WMSおよびその上位でオーダー計算を行うシステムが非常によくできているのでしょう。
ぜひ、物流センターでも導入検討してみたいです。

「AutoStore(オートストア)」動画で見るとよくわかりますね!

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投稿日時:2018年8月24日
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