グリーンランドの山頂で史上初めて「雨」
これまで雪しか降ったことのないグリーンランド
この現象は地球温暖化が急速に進行していることを指し示す実例として報じられています。
観測史上初となるグリーンランドの降雨は、アメリカ国立科学財団がグリーンランドで最も高い位置に構えた観測拠点のサミットキャンプで2021年8月14日に確認されたもの。この降雨は8月14日の現地時間午前5時からスタートし、降水量は推定70億トン。
異常気象は8月14日・15日・16日と3日にわたって続き、8月14日中には当期平均の7倍に相当する氷床87万2千平方キロメートルで大量の融解が発生。
15日には75万4千平方キロメートルで、16日には51万2千平方キロメートルで同様の現象が発生したとみられています。
(今年の夏は暑かった。。。。)
https://gigazine.net/news/20210825-rained-greenland-first-time-recorded-history/
グリーンランドの氷の融解に関して、これまで「史上最悪の年」といわれたのは2012年の7月。当時はグリーンランド氷床の氷のうち97%がある種の融解を経験し、7月末までに2500億トンの氷床が溶けたとみられています。これは海面を0.8mm上昇させる量。
一方、2019年は7月30日だけでも約70億トンの氷が融解しており、これは平均の1.75倍という量。8月1日には1日あたり120億トンを越える氷が溶けて海に流れ落ちたと考えられています。
2年にわたる観測の結果、これまでの氷河融解モデルよりもはるかに早いスピードで海水中の氷河融解が進行していることが判明しました。
論文の共著者であるレベッカ・ジャクソン氏は、「私たちは水面下の氷河融解が予想されていたよりもはるかに早いことを発見しました。場合によっては、予想の100倍ものスピードで氷河が溶け出しています」と述べています。
研究チームでは「一気に融解水が流れ込むことにより海水がかき混ぜられ、栄養素のバランスが変化してプランクトンを増加させる」「より多くの淡水が海水に流れ込むことで塩分濃度が変化する」といった生態系への影響を指摘しています。
海水面の上昇だけでなく、私達の生活にも直接影響を及ぼすことが、今まさに、迫ってきています。。。
『地球温暖化』と様々なメデイアで取り上げられていますが、2021年8月のこの今現在こんなことが地球上で起きているという現実を直視して一人ひとりが何ができるか、考え取り組んでいきたいところです。