全国ご当地エネルギー協会設立1周年を記念して、北海道にてシンポジウムが開催されました。ちょうど、私がこの環境エネルギー事業に出会ったのも、ちょうど10年前です。ここ北海道で、鈴木さん、飯田さんと出会い、今の仕事を取り組み始めました。本当に感慨深いシンポジウムでした。
金子勝先生の講演内容(テーマ:エネルギーと食とお金を地域で回す)は、大変ウィットネスに飛んでおり、あっという間の50分でした。エネルギーと食糧と福祉は地域で回していくことが大切であるというのは、私もいつも皆さんに伝えているEFC構想と全く同じでした。
その後のパネルディスカッションのテーマが、「女性が創るエネルギーと食とお金と地域の可能性」。宝塚すみれ発電の井上さん、徳島地域エネルギーの豊岡さん、しずおか未来エネルギーの服部さん、北海道エコビレッジ推進プロジェクトの坂本さん、全員が女性で地域で環境エネルギー事業に取り組んでおらるとてもパワフルな方々でした。環境エネルギー事業の起業は、10年前に比べると、かなりハードルが低くなって来ていると思います。スタートアップや導入方法・支援などがかなり確立されてきていると考えます。しかしながら、地域を巻き込んでやっていくパワーをもっているのはやはり女性ですね。女性たちを中心とした「エネルギー生産市民」が増えていることがよくわかります。10年前では考えられない光景です。飯田さん曰く、男性だけの集まりで、プロジェクトが立ち行かなくなるというのも印象的でした。
10年前は発電事業を展開していくことはかなり困難であったと思いますが、現状はかなりハードルが低くなっていると感じます。これからは大きな発電所ではなく、地域分散型の小さな発電所や蓄電システムが徐々に増えていくことでしょう。そして、これからの10年でドイツのシェーナウみたいな「市民電力株式会社」を起業していくのが、これからのチャレンジだと強く感じました。(松本)
冒頭挨拶する会津電力の佐藤さん